30代 現役工場勤務が語る 【危険な作業10選】
sama-samaです!
現役工場勤務をしている30代男です!
工場では3K【きつい、汚い、危険】が伴うことが多くありますが今回はその中の『危険』について語ろうと思います。
もちろんすべての工場に当てはまるものではありませんが今後工場勤めを考えているひとがいれば参考までにと思います。
目次
工場勤務をする上で【危険な作業10選】
工場で働く上で危険が伴う場合が多々あります。
わたしが実際に働く上で危険だと思ったことや協力会社の人たちの作業を見ている中で危険だと思ったことを紹介します。
①酸類(塩酸・硝酸・硫酸・フッ化水素酸)との接触
酸類といっても「石鹸などの酸性やアルカリ性」、「酸性調味料と言われる酢(酢酸)」など身近で聞くようなものではありません。
タイトルのような酸類も身近に潜んではいますが人体に極力悪影響のないようなかなり薄めたものになります。
工場で取り扱うようなものは原液のようなものを使用するため危険なものになります。
実際扱う職場では危険物などの資格が必要になる場合もあります。
想像通り酸類は物質を溶かすことに特化しています。
取り扱いを間違えることによりひとにかかってしまったら皮膚や骨を溶かしてしまいます。
安全の教育が工場では実施されますが硫酸をかぶってしまう事故により皮膚がただれている写真を見せられたりしたこともあります。
一命をとりとめたものの皮膚移植を何度も行いそれでも社会復帰が厳しいというひともいるそうです。
また、ガスを発生するものも存在しそのガスを吸うことにより呼吸器への影響もあります。
そのほかにも目に入ると失明してしまうなんてことも。
とある工場では塩酸タンクの中に落ちてしまい命を落としてしまったかたもいるようです。
恐ろしい話になってしまいましたが、安全に対するマニュアルも年々厳しくなっているのでしっかり集中して作業をすれば大丈夫です!
②アルカリ性(アンモニア水・水酸化ナトリウム水溶液など)の物質との接触
酸類同様、アルカリ性の物質とも触れる機会があるかもしれません。
何度も言うようですがすべての工場で扱うわけではありませんがこれらを製造する工場はもちろんのこと化学系の工場だと触れる機会があるかもしれません。
アルカリ性の物質も皮膚を溶かしたり、ガスを吸うことにより呼吸器に影響がでたり、目に入ると失明したりと取り扱いを間違えると大きな事故につながるので会社で定められた安全マニュアルに沿って作業を行うことが大事になります。
③重機との接触
工場内ではフォークリフトやトレーラーやクレーンなどが製品または部品や原材料の運搬に使用されます。
運搬の業務に携わらなければ遭遇することもないかもしれませんが工場によってはあるかもしれません。
一般の自動車より馬力のある乗り物と接触するとひとはどうなるでしょう?
骨折くらいで済めばいいですが死に至ることも容易に想像できます。
大型の乗り物になるほど死角(見えない範囲)が多いので作業員から重機が見えていても運転手からは見えないなんてことが多々あります。
そのような場所で仕事をすることになれば重機には近づかないことや作業員同士の合図を徹底するなどの安全マニュアルがあると思います。
④落下物が直撃
たまに街中でも工事現場の足場から物が落ちてきて通行人に当たりケガをするというニュースがありますよね。
工場でもあることで工場内の工事で天井の工事をしているときに下で作業をしている作業員に工具などが落ちて当たってしまうという事故が起きうるのです。
工場といえばヘルメットを被り作業をするところが多いですが数キロのものが高所から落ちてきて当たれば無事ではないことは明確です。
また、体に当たってしまえば高確率で骨折はするでしょう。
高所作業をしている箇所の下は通行禁止などの安全マニュアルがあるでしょう。
⑤高所での作業により落下
こちらは直接の作業員ではないかもしれませんが工場の煙突や天井やその付近の設備の修繕、補修にあたる工事関係のひとに起こる可能性の高い危険な作業と言えるかもしれません。
高さ10mや20m、もっと高いところで作業をするかもしれません。
高さ10mでマンションの3階から4階ほどの高さになるらしいのでそこから落ちたらと考えると恐ろしいですね。
ある高さ以上での作業ではフルハーネスの義務化がされているので会社の安全マニュアルの沿って作業をしましょう。
⑥回転体による挟まれ・巻き込まれ
回転体にはベルトコンベアがあります。
製品の運搬、原材料の運搬などに使用されていますが作業中に本来流れてくるものが流れてこなくて覗いた時や点検時や清掃時といった作業中に事故が起こる可能性があります。
手を出さなくても服や髪の毛などが引っ掛かりそのまま巻き込まれてしまうという事故もあります。
挟まれて骨折してしまったり、巻き込まれてしまった場合には骨がぐちゃぐちゃになり腕などを失ってしまう可能性もあります。
身体ごと巻き込まれてしまうと死んでしまいます。
こちらも安全マニュアルに沿って緊急非常スイッチの把握や作業着はちゃんと着て髪は結ぶことや点検、清掃など1人では行わない、ブレーカーを切ってから作業するなどルールに則って作業を行えば問題ありません。
⑦残圧(油圧・空圧)による危険
大規模な装置には電力だけでなく油圧や空圧により作動しているものも多くあります。
その力は人間では到底敵うものではありません。
装置を停止させたとしても圧が抜け切れておらず残圧により動いてしまいます。
装置停止後「停まっているいるから大丈夫だろう」と装置に触れてしまったときに残圧により動いてしまい挟まれたりしてケガをしてしまう可能性があります。
圧を抜け切ってから点検・清掃を行わなければなりません。
⑧感電の危険
工場だけに限ったことではありませんが電気系統の設備での感電の危険もあります。
身近なものでも言えますが濡れた手でブレーカーに触れないなどルールを守って作業を行えば問題ありません。
⑨切創の危険
刃物類を使用する工場もあります。
工場以外でも料理やDIYで手を切ってしまうということがあるかもしれませんが、ケガにより仕事に支障が出てしまうのも工場勤務です。
肉体労働がメインなため。
専用の手袋を使用するなどのルールを守り作業に取り組みましょう!
⑩熱中症・熱射病の危険
夏場は灼熱の中で肉体労働をします。
想像してもらえればわかると思いますが汗でシャツがビショビショになることが毎日のように続きます。
近年では気温も高くなる一方で普通に生活をしていても熱中症で高齢者が亡くなるというようなニュースも見ますが工場では比にならないくらいの暑さの中作業をすることになります。
どのような職場でも水分補給を推奨されているとは思いますが工場で働くには特に注意が必要です。
対策
どのような工場でも危険に対する対策はしているはずです!
社員がどうなってもいいというような会社はブラック企業でしかありません。
今すぐ辞めたほうがいいです。
ケガをしてからでは遅いです!そんな会社ならアルバイトで安全なところで働きながらでも新たな道を歩んでいったほうが心身共にいいです!
それぞれどのような対策が取られているのが適切であるか経験からみていきます。
①酸類、②アルカリ性との接触
どの程度扱うかにもよりますが保護具の使用がない場合は一度上司や先輩などに相談してみるべきだと思います。
③重機との接触
近づかないのが一番ですが作業上仕方なく近づく場合は以下の2つを守りましょう!
④落下物が直撃
まともな工場であれば高所作業中の表示を行っているはずです。
⑤高所作業での作業により落下
フルハーネスの着装は高さにより義務付けられているはずなのでどの程度の高さでの作業なのかを把握しましょう!
⑥回転体による挟まれ・巻き込まれ
近くにいる必要のない場合は近づかないようにしましょう!
⑦残圧(油圧・空圧)による危険
圧が抜け切れていないときは焦らず待ちましょう!
⑧感電の危険
漏電遮断器というものがあるので設置すると感電のリスクが軽減されます。
⑨切創の危険
仕事上だけではなく包丁を使うときなんかも自分の方向に切り込むことはしないですよね。
⑩熱中症・熱射病の危険
どんな仕事でもプライベートでもいえることですがこまめな水分補給が必要です!
今後、就職や転職で工場勤務をするひとは自分がどのような職場で働くのかを把握して安全対策をしっかりしましょう!
まとめ
工場の危険10選
製造業はなくてはならないものだけど危険を伴うこともあります。
しかし、それぞれ対策を行い、安全マニュアルに沿って仕事をすすめれば危険を回避することも可能です!
慣れてしまえば仕事を進めやすかったり、お金のためだと思えば決して悪くない給料をもらうこともできます!
こんな危険があるだけでも知っておけば実際働いてみたときにこれより楽だと思えるような職場であれば工場で働くのも悪くないと思っていただけるかもしれません!笑